破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口からヒトの体内に入り感染します。増殖すると菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。 患者の半数は自分では気がつかない程度の軽い傷が原因です。 日本中どこでも土中に菌はいますので、感染する機会は常にあります。

4種混合ワクチンは、破傷風トキソイドを含むワクチンです。接種回数が多いので接種し忘れに注意が必要です。万一間隔があいてしまった場合には、ご連絡いただければ相談に応じます。

副反応局所の発赤、腫脹、疼痛、硬結など。 また全身症状として発熱、悪寒、頭痛などをみとめることがありますが、いずれも一過性で数日で消失します。 ただ局所のしこりは1カ月前後続くことがありますが、やがて消失します。 

百日せき菌の飛沫感染で起こります。

症状は、かぜ様症状が出現し（カタル期：1～2週間）連続性の激しいせきとなり、せき発作のあとに笛を吹くようなヒューと響く呼気音がみられる時期（痙咳期：3～4週間）を経て、症状は徐々に減少して治癒します（回復期：2～3週間）。

乳幼児期には、無呼吸発作のためチアノーゼ、けいれんを起こす事があり、また肺炎、脳炎を起こす事もあり、命を落とす事もあります。

百日せきワクチン接種により、90%以上の発症予防効果が確認されており、ワクチン接種が大変重要であるといえます。

最近、長びくせきを特徴とする思春期、成人の百日せきがみられ、乳幼児への感染源となり重症化することがあり注意が必要です。