おたふくかぜは、流行性耳下腺炎又はムンプスとも呼ばれ、代表的な小児期の急性ウイルス感染症です。
このウイルス感染症の30~40%程度は無症状(不顕性感染)に終わりますが、主要症状は感染してから2~3週間後に、耳下腺腫脹、顎下腺腫脹です。また食欲不振、吐き気、発熱などの症状が現れることがあります。 耳下腺と顎下腺の腫脹は、片側または両側に認められ、その持続は3~7日程度です。合併症としては、精巣炎、卵巣炎、膵炎、腎炎などがあります。
成人が罹患すると重症化しやすく無菌性髄膜炎、睾丸炎などの合併がしばしば見られます。
ワクチンによる予防効果は90%以上といわれています。
発熱・耳下腺腫脹等を認めることがありますが通常軽微であり一過性に軽快します。
接種後3週間頃に、まれにこのワクチンに由来すると疑われる、無菌性髄膜炎が起こります。 通常経過はよく、重篤な後遺症を残さずに完治します。 ワクチンによる無菌性髄膜炎の発生頻度は0.03~0.06%です。
ポリオは「小児マヒ」と呼ばれ、日本では2000年に根絶を宣言しましたが世界では今でも流行している地域があり、 渡航者などを介して再燃する可能性があります。
感染経路は経口感染です。小児に限ったわけではなく成人が感染することもあります。ポリオウィルスに感染しても多くの場合全く無症状で知らない間に免疫ができます。しかし、腸管に入ったウィルスが背髄の一部に入り込み手足に非対称性のマヒを引き起こし、その後遺症として運動障害を残すことがあります。
現在、残念ながら特効薬などの確実な治療法はありません。
急性灰白髄炎(ポリオ)の予防効果は4回の接種がきちんとされていればほぼ100%と考えられています。
局所反応としては、腫脹・発赤・疼痛・硬結があり、全身反応としては、発熱・傾眠傾向・易刺激性がみられたとされます。
3種混合ワクチン接種が完了し、ポリオワクチン接種が完了していない場合、原則として単独の不活化ポリオワクチンを使用します。
注:生ポリオワクチンを2回接種していたり、不活化ポリオワクチンを4回接種している小児は接種の必要はありません。また、生ポリオワクチンを1度接種した後に不活化ポリオワクチンを3回接種している小児も接種の必要はありません。
小児の予防接種は電話にてご予約ください。
TEL 086-525-0600
医院名 |
---|
医療法人 いなだ医院 |
院長 |
稲田 俊雄 |
住所 |
〒713-8123 岡山県倉敷市玉島柏島920-106 |
診療科目 |
内科・胃腸科・小児科・アレルギー科・リハビリテーション科 |
電話番号 |
086-525-0600 |